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ひとくちに介護食といっても、内容はさまざまです。
何でもうんと柔らかくして、食べやすい大きさにしただけの老人食から、のどの通りが良いようにトロミをつけたトロミ食。噛めない場合には細かくきざんだキザミ食や、ミキサーでつぶしたミキサー食と、その人の状態により変わっていきます。
赤ちゃんと違うのは、食べられたり出来ることがだんだんと減っていくこと。それは、本人も回りの者も切なく思います。でも大切なのは、その時々にあわせていくことではないでしょうか。
食べるという行為は日々の生活の中で重要なポイント。だからこそゆっくりあせらず大切にしたい時間なのです。
最初のうちこそ、食事をとるのに困難はなかった主人でしたが、時間の経過と共に手もとが不自由になってきました。幸い使いやすく工夫されたスプーンやフォークが市販されています。
多少お値段は高めですが、手指の状態にあわせて使えるのでとても便利。それを使って、ゆっくりと食事をとりました。 |
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自分で食事がとれなくなりミキサー食になった時は、介助用食器がとても重宝しました。中に食べ物を入れて主人の口に持っていき、ピストンで押しながらノズルゴムをしごくと、ちょうど小さじスプーン一杯分がゆっくりと口に入るのです。これもあせりは禁物。むせたりしたら大変です。とにかく、気長にゆっくりと二人で食事をします。 |
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主人は義歯でしたので比較的口腔のケアは楽だったように思います。ただ、舌の苔には気をつけていました。食事の後は必ず口をすすぎ、舌の苔を掃除。それが日課です。
食べ物で栄養をとることは大事なこと。そのためにも口の中を清潔にして、味覚をしっかり保てるように気をつけていました。
こうしてみると「食べる」ことにけっこう時間を費やしていましたね。「食べる」ってつくづく大事なことだと思います |
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