私の体験から トップ 生活ケア情報ページCC愛  
       
       
   
まず座ることから
 
お手製の食事テーブル
 
お手製のリハビリ用品
 
お風呂の中の「手」
 
ゆとりの箱
 
外へでる大切さ
 
「食べる」は大事
 
「待つ」むつしさ
 
人にやさしい服と靴
 
助けてもらって楽に
 
 
 
 
最近ようやく「バリアフリー」という言葉がよく聞かれるようになりました。駅や公共の施設ではスロープやエレベーターを設置して、車椅子や杖でも歩きやすいように工夫された所が多くなってきています。
  主人が車椅子の生活をしていた頃(数年ほど前、平成7年頃)は外出するにも大変でした。私の場合は息子夫婦が全面的に応援してくれ、車椅子ごと乗れる車にかえたので、外出は比較的しやすかったかもしれません。それでもいざ外に行くと、どこに入るにも段差があり、その度に車椅子ごとかかえて動かします。食事をするにしても店によっては車椅子がテーブルの下に入らないので、事前にチェックしたり、いろいろ大変。でも、それで気おくれして家に閉じこもるようになっては本人にも家族にもよくありません。少しでも外の空気を吸うことはみんなの気分転換になるのです。
今までの日本は少し身体が不自由になっただけで、多くの楽しみや外出の機会が失われていました。それは環境も整っていなかったし、そういうものだと皆もあきらめていたのでしょうか。
そう思うのは、ハワイへ旅行した時のこと。息子に熱心に誘われ、不安もいっぱいでしたが思いきって主人と行くことにしました。ところが、飛行機の中はもちろん他でも困るということが全然なかったのです。どこへいっても本人も楽に動けたり、介助するのも楽だったりで、とても快適に過ごせました。
それと周りの人たちの何気ない手助け。赤ちゃんや身体の不自由な人に対して、小さな子どもでも実に自然に手助けをしてくれるのです。弱い者へのいたわりが社会全体にあって、それが設備と行動に表れているのを強く感じました。
 
   
以前は日本の宿泊施設も車椅子で泊まるには不便でしたが、ここ何年かの間にずいぶん改善されたように思います。有馬のホテルも私たちが泊まった時は、玄関に入るために従業員の方がかかえ上げて下さったのですが、現在はスロープができて便利になっています。
車椅子で外にどんどん出ていくことで、設備のバリアフリーが整うとともに、自然に皆にもやさしい気持ちが芽生えたらと思います。
   
         
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