私の体験から トップ 生活ケア情報ページCC愛  
       
       
   
まず座ることから
 
お手製の食事テーブル
 
お手製のリハビリ用品
 
お風呂の中の「手」
 
ゆとりの箱
 
外へでる大切さ
 
「食べる」は大事
 
「待つ」むつしさ
 
人にやさしい服と靴
 
助けてもらって楽に
 
 
 
 
身体の衰えというのは仕方がないことですね。赤ん坊なら一日ごとに成長していきますが、年をとりそして大病を患うと、程度の差はあれ身体機能はゆっくりと落ちていきます。できるだけ回りも本人も努力はするのですが、食事や入浴、そして排せつも限界ができてきます。うちの場合、お風呂も最初は用具や私の介助だけだったのが、だんだんと息子たちの手も借りて、と徐々に負担が増し、主人の状態がもっと悪くなってからは訪問入浴車にきてもらいました。
私は最初、主人の世話は全部自分一人でしないといけないように思い込んでいました。
でも息子たちの助けや訪問入浴車のサービスを受けると、とても気持ちが楽になりました。わずかでもいろいろな人の手を借りてできた時間は、気持ちのゆとりになります。
その時間でしたのが、「折り紙」。新聞の広告チラシの紙で箱を折るんですよ。
何のためかといいますと、よごれた布を入れて捨てる箱です。布は家にある古いシーツや木綿布をよく洗い清潔にして、20cm角に切っておきます。
主人は元気な時は簡易トイレで用が足せたんですが、無理になってからは尿噐や尿とりパッドを利用。便通はリズムをつかんで時間がきたらとり、プラスチック手袋をして布(お湯やベビーオイルで湿らせたもの)でよごれた部分をふきます。市販の濡れティッシュなどもありますが、やはり木綿の古い布にはかないません。とても肌にやさしいのです。
汚れた布は別にそのまま袋に入れて捨ててもよいのですが、性分なのでしょうか。それに折り紙の箱を折っている時はそれに没頭しています。折るのが、私なりの時間の楽しみ方なのかもしれませんね。
いずれにしても折り紙の箱は小さな私の心のゆとりです。
 
   
         
当サイトの写真や原稿などの転載や二次使用を禁じます。 Copyright (c)2005 cc-ai hensyushitu all right reserved.